より新しい情報

WWW の進展の早さは物凄いので, 論文を書いた時期よりいろいろ 新しい動向が出ている. ここでは新しい動向を中心に紹介する.

Java

やはり現在 (1995/11), 注目の的は Java ( HotJava/Java FAQ 日本語版) であろう. Java では WWW の枠組みの中で, Applet という プログラムをブラウザーにとってきて実行することができる. (混乱してしまうかもしれないが, Java 自体はオブジェクト指向の 言語である. Java で書かれたプログラム (Applet) は machine independent であり, Java の動作環境を提供する ブラウザで実行できる.)

本文で書いたように CGI を使えば 動的な画面生成はできるが, 一度アクセスをしてしまえば画面が 変ることはない. 何か動くものが欲しい場合には データをダウンロードしてきて, 外部ビューアを使うしかなかった. 電子ショッピングもお客さんを引き付けるように 魅力的にするためにはどうしても動きが欲しいところである.

Netscape "server push" や "server pull" などの機能を導入したりしたが, どうしてもデータのやり取りが多くなり, 動きを出すということに 関しては効果的とは言い難かった. 結局 Netscape も 2.0 で Java を 導入することになった. Spyglass も Java を導入することになり, Java はこの方面での 事実上のスタンダードになりつつある.

VRML

VRML (Virtual Reality Modeling Language) も現在注目を 集めているものの一つである. VRML は Web 上で 3D データを 利用する仕様案である. ( VRML FAQ より) SGIなどが中心になって 推進している.

現在一般的に使われているマシンの能力が, VRML を快適に使える レベルに達していないので, まだそれほど広まっていないが, 今後マシンの能力が向上するにつれ, かなり一般的になるもの と考えている.

HTML 2.0 の RFC

HTML 2.0 の RFC が出た. 題名は "Hypertext Markup Language - 2.0" で ftp://ds.internic.net/rfc/rfc1866.txt にある.

ページに使うイメージの色の統一

Netpbm の ppmquant で color map を指定したり, ppmquantall を使って ページに含まれるイメージの色の統一を行うことができる.

イメージの説明

例えば, イメージを自動的にダウンロードしないようにしてこの著者紹介のページにアクセスすると, イメージがあ らわれないがイメージの説明が (ブラウザが対応していれば) あらわれ る.